ベルサイユのばら-フェルゼン編-(宝塚雪組・東京宝塚劇場)

『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-

~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~
脚本・演出/植田紳爾 演出/鈴木圭
 
1974年に初演され、社会現象を引き起こした舞台『ベルサイユのばら』。革命に揺れ動く18世紀のフランスを舞台に、熱く生き、哀しく散った二組の恋人たち。オスカルとアンドレ、フェルゼンとマリー・アントワネットが繰り広げるラブ・ストーリー。


6/19 マチネーを観劇した。
十年来のWEB知人と初めての観劇。ここ数年は私がヅカヲタ化しているが、知人は20年前から観劇していて、でも最近は観ていない。というわけで名前がわかるジェンヌがお互いに重ならない。
知人は私より半周りほど若いから、ベルばらの漫画を読んだことがあってそれが基礎知識。
私は少し前にBS3で放映した1990年版の花組フェルゼン編(大浦みずき主演の踊るフェルゼン編)を観て臨んだ。




私がTV視聴した(踊るフェルゼン編)と同じ進行かと思っていたら、かなり違った。
それから知人が「全然踊らないのね~」とつぶやいていましたが、物語の最後まで主役クラスのダンスシーンはなかった。
1990年版はむやみに踊るんです。(笑)
知人には「輪っかのドレスだから踊れないんじゃない?」と言いましたが、1990年版はマリー・アントワネットもがんがん踊っていた。(踊るフェルゼン編)と呼ばれている理由が遅ればせながらわかりました。

二人のなれそめの仮面舞踏会のシーンはなく、マリオネット仕立ての解説でおしまい。
王妃とフェルゼン(スウェーデンの貴族・留学生)が熱愛中、ベルサイユ宮殿の貴族たちが眉をひそめているところから物語が始まった。

<第一幕>
オスカル(早霧 せいな)やメルシー伯爵(汝鳥 伶)に懇願されて、フェルゼン(壮 一帆)がスウェーデンに帰る決意をするまで。
国王ルイ16世(磯野 千尋)の夜の散歩のシーンはあるのに、アントワネット(愛加 あゆ)はほとんど登場しない。夜の庭園でようやく登場するがフェルゼンの帰国の挨拶を受けるだけ。


~~
夫(国王)との会話やアントワネットの子どもたち三人が登場するシーンがないため、フェルゼンが去った後にアントワネットが精神的に成長し、フランス王妃としての自覚を持つところが描かれていない。ダメ王妃の印象のままで第二幕の最後のシーンに登場する。
原作を知らないで見た人は(私ぐらいか?)、別人のように成長したアントワネットとは気づかないのではないだろうか。

<第二幕>
自宅で鬱々としているフェルゼンの元にジェローデル(夢乃 聖夏)がフランスに戻るように説得しに来る。ジェローデルは国王が処刑され、オスカルとアンドレ(未涼 亜希)が戦死、アントワネットの処刑が近いことを告げる。
オスカルとアンドレの回想シーン(今宵一夜からフランス万歳まで)、コンシェルジュリ監獄でのフェルゼンとアントワネットの再会と別れ、アントワネットが断頭台の階段を上るシーンで終わる。


~~
1990年版はオスカルとアンドレを第一幕に組み込んでいたから気ぜわしい展開だった。他の「フェルゼン編」の演出は見たことがないが、今回の二幕目の演出はきれいにまとまっていた。
しかし、第二幕のオスカル編が長いため誰が主役だかわからなくなった。フェルゼンが登場するシーンは時間的には長い、しかし第一幕でアントワネットと心を交わす場面がないため、どんなことがあっても王妃を救出に行かなくてはという必然性が感じられなかった。

<Twitterの感想>
ベルばらフェルゼン編、そんなに期待していなかったのに良かった。アントワネットの出演シーンが少ないのがちょっと残念。壮さんの剣さばきとムチさばきが素晴らしいのはSキャラだから当然として、チギさんの歌はギリOK、芝居が上手いからそれで相殺。(^○^)


宝塚のお芝居としては、トップペアの印象が薄かった。群像劇という感じ。
それでも、壮 一帆の演技が安定していたから十分楽しめました。
愛加 あゆは、先週の大劇場・星ロミジュリを観に来ていたので親近感が湧いた。(私は二階席だったから実物を見ていないんだけど、一階席で観ていた知人が撮った写真を見せてもらった)
お姉さん(星組トップ娘役、夢咲ねね)よりずっと大人っぽい演技をする人なんですね。

早霧 せいなは歌はともかくとして芝居は上手だ、求心力のあるオスカルを演じていたと思う。
彼女も未涼 亜希も手堅いタイプだから、むやみにキラキラしてなくて私はこれぐらいのほうが好き。

そうそう、ブイエ将軍を演じていた専科の箙 かおるの声が見事に塩辛声で、素が女性だとはどうしても思えなかった。(笑)

フィナーレの燕尾群舞は(ベルサイユのばら」に関わった人々に捧げるオマージュ)で、本当に素晴らしかった。だいぶ前に動画の群舞で見たことがあるから、宝塚歴が長い人には知る人ぞ知る、なのだろう。洗練された演出で見応えがあった。
エトワールは夢華 あみだったのか。この人は96期ということで色々言われて、ここまで言われるのは気の毒だと思っている。

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by laladuets | 2013-06-20 01:03 | 観劇


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