ロミオとジュリエット (宝塚星組・宝塚大劇場)

ミュージカル
『ロミオとジュリエット』

Roméo & Juliette
Le spectacle musical de GÉRARD PRESGURVIC
D’après l’œuvre de WILLIAM SHAKESPEARE
原作/ウィリアム・シェイクスピア
作/ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出/小池 修一郎

 世界で最も知られている永遠の純愛物語、ウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」が、作詞家、作曲家、そして演出家であるジェラール・プレスギュルヴィック氏によって新たにミュージカル化された本作品は、潤色・小池 修一郎により、2010年7月に星組により梅田芸術劇場、博多座で日本初上演。素晴らしい楽曲と史上最高のラブストーリーで連日劇場を感動に包み絶賛を博しました。2011年には雪組で、そして2012年には月組により再演され、いずれも高い評価を得ました。今回、初演を務めた星組が、大劇場の舞台で、よりグレードアップしたステージをご覧入れます。

6/10マチネーを観劇。役替りはBパターンだった。
知人たちとの神戸旅行のオプショナルツァーとしての位置づけだが、チケットが取れなかったら旅行が成立していなかったかも、という重要ファクターだった。037.gif

私は、昨年の月組公演を東宝(東京宝塚劇場)で観ている。(それもロミオの役替りで2回)
だからストーリーも楽曲もすべて知っていたが、同行の知人たちは「ロミジュリはオリビア・ハッセーです」世代で、今回の宝塚公演はフランス版ミュージカルの潤色であることも知らない。
「エメ(AIMER)、聞いたことありません」と言われてショックを受けた私は、WEB上でお勉強会を開いて特訓した。(笑)





自分的には、宝塚大劇場(ムラ)へ行ったことが大収穫だった。遠征です、遠征。
東京住まいだから、ありがたいことに東宝へは簡単に行くことができる。しかし、宝塚市は遠すぎて遠征は難しい。今回が最後だとは言わないまでも、そうそう行かれないことはまちがいない。
宝塚駅から橋を渡って、花の道を通って、映像で見たことがある入待ち出待ちの一角(楽屋口ですね)を眺めてから、建物に入った。

東宝とはまったくちがう造りだった。
大きな建物の中に、ロビーや売店がある。
ここまではチケットがなくても誰でも入ることができる。ロビー内には大劇場とバウホールのゲートがあって、ここはチケットがないと入れない。
ゲートを通過して大劇場の二階席へ入った。(知人とは席が離れた) 東宝より500人くらい大きな箱だからかなり広く感じる。前から三番目のなかなかの良席だった。

<第一幕>
愛(礼 真琴)と死(麻央 侑希)のデュエットダンスからヴェローナの広場へ。
モンタギュー家とキャピュレット家の若者たちが喧嘩の真っ最中。ロミオとジュリエット以外の主要な出演者が顔を揃えている。
若者だけではなく両家の首領たちも相手の家を憎しみ罵り合うという状況、そこへヴェローナを統治する大公(十輝 いりす)が登場して、次に諍いを起こした者は厳罰に処すと宣言した。

大公に説教され、両家の夫人たちが「男たちの権力争いに巻き込まれて不幸」だと歌いあげ、ちっとも懲りていないモンタギューの若者たちが舞台に飛び出す。ロミオ(柚希礼音)が登場して全員で(世界の王)を歌い上げる。
マーキューシオ(天寿 光希)、ベンヴォーリオ(紅 ゆずる)がキャピュレット家主催の仮面舞踏会にロミオを誘う。

仮面舞踏会で一目惚れをしたロミオとジュリエット。キャピュレット家の者とばれて逃げ帰ったロミオは宵闇に紛れてキャピュレット家の敷地をさまよい、塔にただずむジュリエットを見つけた。結婚を申し込むロミオ、驚きながらも承諾したジュリエットは乳母(美城 れん)を明日使いに出すから心変わりをしていないことを誓って欲しいと言う。

キャビレット家の連中と歌う(綺麗は汚い)、結婚式の日取りが決まってしみじみと歌う(あの子はあなたを愛している)は乳母の真骨頂。そして二人の秘密の結婚式が取り行われた。(エメ)の合唱の中、愛と死が静かに舞う。

~~
星組の初回公演は、礼真琴の(愛)と真風涼帆の(死)が素晴らしいと評判だった。Bパターンでは真風涼帆はティボルトなので、麻央侑希の(死)がどんな感じになるか興味があった。無難にこなしていたと思う。
十輝いりすは宙組から組替えしてから初めて見たが、大柄でキレイ顔の立派な大公だった。歌も、まさこさんにしてはまずまず。

マーキューシオは重要な役だから三番手、場合によっては二番手の男役が演じることが多い。今回の上演では二番手と三番手はティボルトとベンヴォーリオを役替りで演じているため、こちらは有望な若手男役が演じていた。マーキューシオは役作りが演じ手によってかなり違う。天寿のマーキューシオはピンク色の髪以外は破綻したところ少ない堅実なマーキューシオだった。
仮面舞踏会はジュリエット(夢咲ねね)とパリス伯爵(壱城あずさ)のお見合いの場所でもあるのだが、舞踏会前にキャピュレット家を訪問したパリスのほうが、マーキューシオを遥かに超えるイカれた役作りに見えた。
楽曲の(世界の王)は何度聞いてもテンションが上がる。ダンスの柚希礼音だと思っていたが、歌も今のトップの中では・・・なんだかんだで一番上手いのではないだろうか。

ジュリエット役の夢咲ねねはトップ娘役では最年長だから、16歳の乙女役は”無理があるのでは”と言われていたが、月組のジュリエット(愛希れいか)に比べれば無理はあったものの(笑)、姿が美しくて見栄えがした。歌は不安定なところもある。でもそれがジュリエットの子供らしさを強調していた。
乳母役の美城 れんの歌唱力は素晴らしい、この人は男役さんなのですね。星組に詳しくない私は専科の方だと思ってしまったが、音月桂さんと同期だからまだお若かかった。

どなたかが書いていらしたが、エメが第一幕の終わりと第二幕の開始という演出は宝塚らしくて素敵だ。ロレンス神父(英真 なおき)は月組でも神父を演じていたから馴染み深い。神父としての役作りは前回と同じように見えた。

<第二幕>
第一幕はゆっくりした展開だが第二幕は怒涛の構成。
ふたりの秘密結婚はなぜかヴェローナ中に広まっていた。ロミオは、マーキューシオとベンヴォーリオに激しく非難されて懸命に弁明をするが聞いてもらえない。
一方キャピュレット家のティボルトも、密かに心を寄せていた従妹・ジュリエットが敵方のロミオと結婚したことを知って嘆き怒り狂う。そうして彼らはヴェローナの街角で遭遇し戦い、ロミオが仲裁に入ったもののマーキューシオはティボルトに刺殺された。悲嘆したロミオはティボルトを刺し、彼もまた死んだ。

ヴェローナの大公は、ロミオを永久追放処分とした。
ロミオとジュリエットは、神父と乳母の計らいで一夜を過ごす時間をもつことが出来たが、夜が明ける前にロミオはヴェローナの町を去る。

キャピュレット家ではジュリエットの結婚はなかったことにしてパリス伯爵との結婚を進める方針、それも明日だという。驚愕したジュリエットはロレンス神父を訪ね、24時間仮死状態になる薬をもらって一気に煽った。
ジュリエットの死の知らせの前に、本当は仮死状態でロミオが迎えに来るのを待つ、その知らせが着くようにロレンス神父は手配をした。

しかし、ロレンス神父からの手紙をロミオは受け取ることができなかった。彼は霊廟に横たわるジュリエットの側で毒薬を飲んで死んだ。まもなく目を覚ましたジュリエットもロミオの後を追って胸に刃を突き刺す。
モンターギュ家とキャピュレット家はこの悲劇を目の当たりにしてようやく和解し、物語は終わる。


柚希礼音が演じると健全なロミオになる。月組のロミオたち(龍真咲、明日海りお)は砂糖菓子のようだったが、柚希礼音は普通のハイティーンという感じがした。
ベンヴォーリオ(紅ゆずる)の役作りは難しい。原作では三人組の中で一番歳下なので、やや幼い役作りをすることが多いようだが、紅はいい加減トウが経っているから同年輩の静かな青年を演じていた。本当はティボルト役を観たかったが、これはこれでいいベンヴォーリオだ。
真風涼帆のティボルトもすっきりしていて、ギラギラしたところがなかった。これは意識したものではなく、真風の持ち味なのだろう。歌がちょっとと聞いていたので身構えたがそつなくこなしていた。
でも真風は(死)で観たい人だ。

書いているうちに長くなってしまったので駆け足。
”ジュリエットは仮死状態でいる”知らせが、ロミオに届かなかった場面。初見だとわかりにくくないか? もっと大げさな演技で(死)が神父からの使者を道に迷わせて欲しい。
(死)は手堅くまとめていました。(愛)は優しい愛らしい雰囲気と安定したダンスがさすが。礼真琴は新人公演のロミオ役でも好評だったから、将来が楽しみだ。

ラストのロミオとジュリエットのダンスは、後ろで演じられる(愛)と(死)に目を奪われて半分くらいしか観ていなかった。どうしてもそうなっちゃいますよね。(笑)

<フィナーレ>
さすがに、ダンスの星組。
ひとつ前に見たのが宙組ということもあり(笑)、ダンスのレベルが高いのがよく分かった。
デュエットダンスは大人っぽくて、本来のトップペアの年齢相応。ねねちゃんの衣装が綺麗だった。

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by laladuets | 2013-06-21 02:31 | 観劇


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