ハイリンド 『ヴェローナの二紳士』 (吉祥寺シアター)

<2013年度 吉祥寺シアター・シェイクスピアシリーズ>
ハイリンド 『ヴェローナの二紳士』 (吉祥寺シアター)

作:ウィリアム・シェイクスピア  
翻訳:松岡和子
演出:西沢栄治(JAM SESSION)
期間:平成25年7月8日(月)~平成25年7月15日(月・祝)


ウィリアム・シェイクスピアの初期の喜劇。
シェイクスピア劇の中では登場人物の数が最も少なく、ヒロインが少年に変装する最初の作品。テーマは友情と背信。一部で劇の呼び物と言われているのは、プローティアスの道化た召使いラーンスとその犬クラブで、クラブは「シェイクスピア正典中、最も場面をかっさらった喋らない役」とも言われている。(ウィキペディアより)

ヴァレンタインが人生経験のためヴェローナからミラノに旅立つところから物語が始まる。プローティアスもミラノ行きを誘われるが、恋人のジュリアと別れるのが嫌でヴェローナに残る。しかし、プローティアスも父親の命令でミラノに行かなければならなくなる。
ミラノでは、ヴァレンタインがミラノ大公の娘シルヴィアと相思相愛になっていたが、大公は娘を別の男と結婚させようとしていた。
ミラノに着いたプローティアスはシルヴィアに一目惚れをした。彼は大公を操ってヴァレンタインを追放しシルヴィアを自分のものにしようとするが、シルヴィアは彼を嫌い、森に追放されたヴァレンタインを追って家出。
ジュリアもプローティアスに逢うために男装してヴェローナからミラノに向かい、心変わりしたプローティアスの小姓になって彼を取り戻そうとする。。。


7/12(金)マチネーを観劇。
ハイリンドの舞台を観るのは初めて、前評判も良かったので期待して観劇した。
約2時間の公演だった。



この作品は初期のものだそうから、結果として「十二夜」「夏の夜の夢」の習作になっているのだろう。
「十二夜」「夏の夜の夢」を知っていると、原型の面白さを感じる。

気になったことを先に書こう。セリフが聞き取りにくかった。
松岡和子訳を忠実に・・・という演出だろうから (いや、松岡訳は読んでいないのですが) 大変なのは分かるが聞き取れないのは厳しい。
ただし、途中から聞こえるようになった。自分の耳が慣れたのか、演者が興に乗って滑舌が良くなったのかはわからない。

もうひとつ。
この演出は、コンパクトな早いリズムで先に先に進む感じなのだが、シルヴィアが登場した途端に急ブレーキがかかった。 シルヴィアのノリの悪さ、まだるこしさは、私を現実に戻してしまう効果があった。 それとも意図した演出なのかしらん。

全体的にはとても楽しめて、わかりやすくて良かったと思う。
でも竜頭蛇尾とまではいかないが、後半がちょっと弱かったかなぁ。ラーンスと犬(クラブ)を最後まで使いきったらよかったのでは。
観客は若い人が三分の一、中高年が三分の二。 その中高年にやたら受けがよくて、盛んに笑うのが印象に残った。 ハイリンドの固定ファンではないだろう、根っからのシェイクスピア好きなんでしょうね。

余談。
ポスターを探していたら、ウィリアム・ホルマン・ハント『プロテウスの手からシルヴィアを救い出すヴァレンタイン』(シェイクスピア「ヴェローナの二紳士」より)の画を見つけた。

観劇をしたことで、この画を深く味わうことができる。
中央で跪いている女性がシルヴィア、彼女の手を取りもうひとりの男(プローティアス)の手も握っているのがヴァレンタイン。左端で拗ねポーズの小姓(男に変装している)がジュリア。

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こちらは公演ポスター。

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by laladuets | 2013-07-14 00:44 | 観劇


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