ヴォツェック(新国立劇場)

新国立劇場オペラ公演 「ヴォツェック」 (三幕、ドイツ語上演/字幕付
原作:ゲオルク・ビューヒナーアルバン・ベルグ
作曲:アルバン・ベルグ

指揮:ギュンター・ノイホルト
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団
演出:アンドレアス・クリーゲンブルク

<主なキャスト>
ヴォツェック(貧しい一兵卒):ゲオルク・ニグル(バリトン)
鼓手長(マリーの愛人):ローマン・サドニック(テノール)※鼓手長=軍楽隊の指揮官
アンドレス(ヴォツェックの友人、兵士):望月哲也(テノール)
大尉(ヴォツェックの上官):ヴォルフガング・シュミット(テノール)
医者(生体実験をしている医者):妻屋秀和(バス)
第一の徒弟職人:大澤 建(バス)
第二の徒弟職人:萩原 潤(バリトン)
白痴:青地英幸(テノール)
マリー(ヴォツェックの内縁の妻):エレナ・ツィトコーワ(ソプラノ)
マフグレート(マリーの隣人):山下牧子(アルト)


<非常に大雑把なあらすじ>
貧しい床屋上がりの兵士が内縁の妻マリーが上官の鼓手長と通じたのを知り、怒って鼓手長に挑むが逆に打ちのめされてしまう。
ヴォツェックは這い上がれる見込みのない貧しさに切羽詰まっていたが、このことで常軌を逸して錯乱状態になった。
沼のほとりで、罪を悔い、神に祈るマリーをヴォツェックはナイフで刺し殺してしまうが、血に濡れた袖を酒場で見咎められて殺人現場の沼に戻り、凶器のナイフを沼の奥に投げ込もうとして深みに嵌って溺れ死ぬ。
翌朝マリーの死体が見つかり、近所の子供たちがマリーの息子(まだ幼い)に「お前のお母さんが沼で死んだ、僕たちは見に行くよ」と伝える(囃し立てる?)が、息子は意味がわからず家の中で木馬遊びを続ける。


学生時代の友人に引っ付いて観に行った。今回が二度目である。
最上階、最後方席ではあるが、正面なので舞台の構造・演出がよくわかり、知っている曲はひとつもないにもかかわらず飽きることはなかった。





しかし、舞台に飽きなくても眠たくなることはある。(本当か、笑)というわけで、かなりコマ落ちをしながらの鑑賞だった。
会場でもらったパンフレットのあらすじ には「小さきものたちの、救いようのない、貧しく哀れな物語である。」と書かれていたが、前回鑑賞したリゴレットだって救われないレベルは同じである。(マントヴァ公爵の「女心の歌」が明るかっただけですよね)
硬質な舞台セットと、歌唱のドイツ語が印象に残った。

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コンクリート風の箱はヴォツェックの住まい(兼 床屋)、下の水面は沼だ。
コンクリートの箱と沼は、原則としてどちらか一方だけが使われている。ヴォツェックの住まいは冷え冷えとし、見るからに殺伐として、彼と内縁の妻の閉塞感を的確に表していた。不倫をするか人を殺すかしないとここからは逃げられない、逼迫した気持ちがわかります。

沼の水位は足首まで届くかどうか、いやもっと浅い3cmくらいだろうか。
照明の使い方、大勢が沼をバシャバシャと歩く音と水しぶきの跳ね具合が絶妙で、演じ手はご苦労と思いましたが見る分にはとても良かった。(最初のほう、沼の魚たちに餌を撒いているように見えたのはそういう解釈でいいのかな)

外国から歌い手を招く場合、お稽古はどうするのか疑問に思ったところから、カヴァー歌手の存在を知った。
パンフレットにもカヴァー歌手が記載されている。
いざという時に代わりに舞台に立つ代役であるが、演目全体を本役が稽古に立つ直前までのレベルに仕上げておくという役割のほうが重い、私はそう思った。
詳しいことは知らないが、カヴァーのメンバーによる公演があるのかしら。あって欲しいですよね。


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by laladuets | 2014-04-12 21:56 | 観劇


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